ブロック制限に関するいい感じの質問が9/7 ICAスタンダードトーナメントであったので採用。

Q.《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》と《軍勢の忠節者/Legion Loyalist》とゴブリントークンで攻撃宣言を行った。
大隊の条件を満たしているので《軍勢の忠節者》の大隊能力は誘発している。
対戦相手は《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》と、その誘発型能力で戦場に出た猫・兵士クリーチャー・トークンで《ゴブリンの熟練扇動者》をブロックしようとした。
このブロックは成立するのか?
Legion Loyalist / 軍勢の忠節者 (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 兵士(Soldier)
速攻
大隊 ― 軍勢の忠節者と少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃するたび、あなたがコントロールするクリーチャーはターン終了時まで先制攻撃とトランプルを得る。このターン、それらはクリーチャー・トークンによってはブロックされない。
1/1


A.成立する。
《軍勢の忠節者》の能力でクリーチャー・トークンにブロック制限が掛けられているがブロック制限はブロック・クリーチャーの指定を制限するものなので
ブロックした状態で戦場に出ている猫・兵士クリーチャー・トークンのブロックには関係ない。

今回はそんなに難しい問題ではないが、マジックというゲームに必要不可欠な戦闘に関するルールである攻撃制限と強制、そしてブロック制限と強制について

508. 攻撃クリーチャー指定ステップ
508.1. まず、アクティブ・プレイヤーは攻撃クリーチャーを指定する。このターン起因処理はスタックを用いない。攻撃クリーチャーを指定するには、アクティブ・プレイヤーは次の手順を踏む。攻撃クリーチャーの指定中のどこかの時点でアクティブ・プレイヤーが手順を完了できなくなったら、その指定は不正である。ゲームは指定の始まる前まで巻き戻される。
508.1b 防御プレイヤーがプレインズウォーカーをコントロールしているか、ゲームのルールによって複数のプレイヤーに攻撃することが認められている場合、アクティブ・プレイヤーは、それぞれのクリーチャーがどのプレイヤーまたはプレインズウォーカーを攻撃するのか指定する。
508.1c アクティブ・プレイヤーは、自分のコントロールする各クリーチャーが何らかの制限(そのクリーチャーでは攻撃できない、あるいは何らかの条件を満たさない限りそのクリーチャーでは攻撃できないという効果)があるかどうかを確認する。制限に違反していた場合、その指定は適正ではない。
例:プレイヤーが2体のクリーチャーをコントロールしていて、それぞれに「[このクリーチャー]は単独では攻撃できない。」という制限があった場合、その両方を攻撃クリーチャーとして指定することは適正である。
508.1d アクティブ・プレイヤーは、自分のコントロールする各クリーチャーが何らかの強制(そのクリーチャーは攻撃する、あるいは何らかの条件を満たした場合そのクリーチャーで攻撃するという効果)があるかどうかを確認する。従っている強制の数が、制限を破らない限りにおいて最大になっていない限り、攻撃クリーチャーの指定は不正である。プレイヤーがコストを支払わなければ攻撃できない場合、そのクリーチャーで攻撃することによって従っている強制の数が増えるとしても、そのコストを支払うことは求められない。

509. ブロック・クリーチャー指定ステップ
509.1. まず、防御プレイヤーはブロック・クリーチャーを指定する。このターン起因処理はスタックを用いない。ブロック・クリーチャーを指定するために、防御プレイヤーは以下の手順を踏む。ブロック・クリーチャーの指定中のどこかの時点で防御プレイヤーが手順を完了できなくなったら、その指定は不正である。ゲームは指定の始まる前まで巻き戻される。
509.1b 防御プレイヤーは、自分のコントロールする各クリーチャーが何らかの制限(そのクリーチャーではブロックできない、あるいは何らかの条件を満たさない限りそのクリーチャーではブロックできないという効果)があるかどうかを確認する。制限に違反していた場合、その指定は適正ではない。
 この制限は回避能力(攻撃クリーチャーの持つ、ブロックされうる相手を制限する常在型能力)によって生成されることがある。適正なブロックが指定された後で攻撃クリーチャーが回避能力を得たり失ったりしても、そのブロックは影響を受けない。異なる複数の回避能力がある場合、それらはそれぞれに有効である。
509.1c 防御プレイヤーは、自分のコントロールする各クリーチャーが何らかの強制(そのクリーチャーはブロックする、あるいは何らかの条件を満たした場合そのクリーチャーでブロックするという効果)があるかどうかを確認する。従っている強制の数が、制限を破らない限りにおいて最大になっていない限り、ブロック・クリーチャーの指定は不正である。プレイヤーがコストを支払わなければブロックできない場合、そのクリーチャーでブロックすることによって従っている強制の数が増えるとしても、そのコストを支払うことは求められない。


ブロック制限とブロック強制が同時に掛けられている場合はどうなるのか?という質問を何度か受けたことがあるが、これを理解する上で下のような状況を想像すると理解しやすいのではないかと思う。

Q1.《寄せ餌》がエンチャントされている飛行クリーチャーを、飛行も到達も持たないクリーチャーがブロック出来るのか?
Q2.可能なら毎ターン攻撃する《モーギスの軍用犬/Mogis’s Warhound》も飛行を持っていないので《Moat》を超えて攻撃に向かうことは出来るのか?

Q1はブロック出来ないが正解。いくらブロックしたくても飛んでない奴がブロック出来るわけがない。
Q2についても同様で、いくら殴りに行きたいと主張しても壕は越えられない。

また、上記のイメージから少し外れるが《プロパガンダ/Propaganda》などの追加コストを要求する攻撃(ブロック)制限と《モーギスの軍用犬》などの攻撃強制が同時に掛かる場合も
攻撃制限が先にチェックされるので、毎ターン攻撃するという攻撃強制を満たす必要はなくなり、毎ターン2マナを縛られるという事態にはならない。


雑なまとめ
全ての攻撃(ブロック)制限と、可能な限りの攻撃(ブロック)強制を満たしたクリーチャーだけが攻撃(ブロック)クリーチャーに指定することが出来ると覚えておけば問題ない。
ついでに、《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》の兵士トークンや《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》の天使トークンなどの攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーは、攻撃指定をすっ飛ばしているので、攻撃制限には引っかからない。
統合ルールは文字が多すぎて受け付けないという人はこれだけ覚えて帰ればいいんじゃないかな。

まぁこのルールに関しては正直そこまで意識しなくても、ある程度やってるプレイヤーなら感覚的に分かってると思うし

コメント

vol.
2014年9月11日6:21

定期的にオレの日記のあしあとが更新されてて草生えた
雨やばかったね

BeL号型蒸す機械 +99
2014年9月11日6:45

速報&雷が五月蠅過ぎて眠れないしやることもなかったんや
今まで書いたルーリングの文章を片っ端から弄繰り回すレベル

川の氾濫はあかん

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